« 子供の食事Vol.2 | メイン | 子供の食事vol.4 »
2007年05月22日
子供の食事Vol.3
風薫季節になりました。今の時期から梅雨入りまでの季節って素敵ですね。新緑がとてもきれいですし、すべてがキラキラ輝き、微笑んでいるように思えます。「目に青葉、山ホトトギス、初鰹」・・・確かにカツオのおいしい季節ですが、今日はカツオの話ではなく、スポーツを楽しむ子供の水分補給について考えてみましょう。
真夏に汗だくになって運動をする子供の姿は微笑ましいですね。でもちょっと考えてみましょう。
汗って、目に見えるものだけなの?いいえ!目に見えない汗のほうが多いのです。いつも汗一杯になって運動している子供には、気をつけて水分補給を!といいますが、汗もにじんでいない子供に水分補給しなさい!と声をかけることは少ないですね。でも、本当はどちらにも声かけが必要なのです。
また、屋外の運動(野球やサッカー等)では水分補給を忘れないのに、屋内の運動(バレーやバスケット、剣道等)をする時の水分補給は忘れがちです。活動量の多さや日射の有無に関わらず、運動をする時は時間で水分補給しましょう。
①体の中での水の役割
私たちの体の60%程度は水で、その2/3は細胞の中にあります。例えば骨格筋の80%は水であり、様々な物質が、その細胞内の水に溶けた状態で存在しています。体の1/3の水は細胞の外にあって、血液などの水分として存在しているのです。
私たちは食事をすることによって体を作っていて、すべては化学的な反応でコントロールされています。例えば体温やpHなど様々な機能は、一定に保たれていないと、生命活動はスムーズにいきません。これにも、水が重要な役目を果たしています。
運動による発汗はもちろん、汗と感じないのに体表から蒸発する水分(不感蒸泄)が、基本的な生命活動から発生する熱を逃がすのに役立っています(体熱の70~80%が皮膚から発散)。
また、尿は酸やアルカリを排泄し、pHの調節に役立っているのですね。
こうして体温が一定に保たれ、体内の水分が調節され、pHが維持されていると、体は活き活きとした状態を保つことができるのです。従って、水分はスポーツに欠かせない栄養素と言うことができますね。
②水分補給は計画的に!
実は、研究によって水分の喪失が体重の2%を超えると脱水とはいいませんが、運動能力が落ちてくることがわかっています。だから、仮に1時間に1リットル(1kg)の汗をかくから、1時間毎に1リットルの水分を補給するのであれば問題ないのです。しかし、1度に1リットルの水分をとることは体に負担をかけ、腹痛などを起こしかねません。
そこで、20分おきに少しずつ飲むと良いのでは?ということになりますよね。ところが、大人は20分おきでOKなのですが、子供は大人より体表面積が大きいので、気付かないうちに脱水症状が進むことがあります。小学校低学年までは15分おきに水分補給タイムを持ちましょう。
③何を飲めば良いのでしょう?
生命は海で誕生したといわれています。私たちは体内に「小さな海」を抱き込んでいるのですね。体液が海水に近いものでないと生命活動がうまくいかないのはご存知の通りですね。
さて、海水は塩分以外にも各種のミネラルを含んでいます。同じように、私たちは水と食塩をとっているだけでは不十分なのです。
汗には、ナトリウムのほか、微量であってもカリウム、マグネシウム、各種の塩化物等が含まれており、発汗が大量になると、それらも失われていきます。これらのミネラルのバランスが崩れると神経や筋肉の働きなどが狂い、運動能力が低下するだけでなく、筋肉の痙攣など思わぬ事故の原因となります。
子供の場合、脱水症状は短期間で起こると言われていますので、常に「なにを」「どのタイミングで」飲むかを考えていきたいですね。
水分だけでなく、ナトリウムなどミネラルを補給するためにも、市販されているスポーツドリンクを上手に利用することは、記録向上などに役立ちます。また、調子をみながら、市販品+αなどして工夫してみるのも良いでしょう。
【夏の炎天下でのスポーツにおける水分補給の目安】
○運動前の食事(2時間前)500~600ml
○運動開始前に300~500ml
○運動中に10~15分おきに100~150ml
○運動後に300~500ml
※種目によっても違いますが、この程度の水分補給は必要です
投稿者 yoshikei : 2007年05月22日 15:49
